管楽器を演奏される方へ

[br num=”1″] 緊張するから体が動かないのではなく、体の動かし方が分かっていないから緊張するのだということが分かった。


トランペット奏者 西川順子さん

◯レッスンを受ける前の悩み

トランペットを構える時に左手がぶれる。演奏時に思うように体が動かないことがありました。また体の使い方にも以前から興味があり一度レッスンを受けてみたいと思っていました。

◯レッスン後の変化

一回めの体験レッスンだけで演奏がすごく良くなり、演奏する概念が今までと全然違う目からウロコの体験でした。これまでは演奏する時に決め事が多く、それが体を固くしていたんだということに気付けました。レッスンの回数を重ねるごとに、楽に自由に演奏するための、本来の体のあり方が少しずつ分かってきたように思います。

◯トランペットのレッスンとアレクサンダーテクニークの違い

楽器のレッスンでは、演奏技術や表現など音楽的なことを学びます。その先生のパーソナリティによる影響が大きいと思います。一方、アレクサンダーのレッスンは、自分と向き合うレッスンだと思います。これまで楽器を長くやってきましたが、自分と向き合うということはなかなかなかったように思います。演奏だけでなく日常生活でも必要なことだと思いますし自然に日常にも取り入れやすいです。

◯オススメする人

音楽をやっている人ならプロ・アマ問わず一度体験されると良いと思います。練習だけではなかなか上手くいかないというところに行きついた時に、体の使い方から演奏を見直してみることが改善のきっかけになると思います。

[br num=”1″] 管楽器奏者の方へ身体を思い通りに動かして演奏する為に、レッスンでお伝えしている概要をまとめました。

1、軸のバランスが音に影響する。

体を支えてくれる中心は骨格です。
中でも軸骨格(頭・背骨・肋骨・骨盤)のバランスはダイレクトに息の出し入れに影響します。
軸骨格のバランスが上手くとれていないと気道を圧迫して息の流れの邪魔をするからです。
まずは、軸骨格をマッピングして、バランスの良い支えを体感します。
(※マッピングとは、脳の中にある身体を認識している地図のことです。身体はこの地図の情報を元に動きます。)

2、息の通り道と息の方向

息の流れる方向は、当然ですが上方向です。肺から気道を通り上顎の軟口蓋に当たって口から出て行きます。
この息の方向を頭では理解していても、体で実行できていないことが多いです。
また、体のどこに背骨の支えがあり、食道があり、気道があるのかというマッピングに誤解があると息の流れが制限されます。息がスムーズに流れる為には息の通り道と流れる方向のマッピングを明確にすることが大切になります。

参考
〜管楽器を演奏する方にオススメのエクササイズ〜息の流れを意識しよう♪

「お腹に力を入れて吐く」の誤解〜息の通り道と流れを知ろう!〜

3、呼吸の仕組み

呼吸は全身運動です。肋骨を動かす筋肉を始め、脚の筋肉、首の筋肉、腕の筋肉など全身の筋肉が呼吸に直接的・間接的に影響します。なので体がバランスよく使えるようになると自然に呼吸も楽になります。
その前提の上で呼吸の仕組みを知っておくことは有効です。
胸式呼吸と腹式呼吸の考え方、誤解しやすい呼吸の基本的な仕組み、肺のマッピングをお伝します。

参考
肺の大きさがどのくらいあるか知っていますか?〜呼吸の誤解〜

いつもめいいっぱい息を吸おうとしていませんか?管楽器奏者とのレッスン

歌う方、管楽器を演奏する方へ。お腹に力を入れて吐くことの弊害

歌う方、管楽器を演奏する方にお薦めのバンザイエクササイズ〜息の流れに注意を向けよう〜

呼吸の仕組みを知ってロングトーンや高音をもっと楽に出せるようになろう!

【動画】喉に力みなく声が出せるようになる効果的な発声練習法

腹式呼吸についての一つの考え方

4、脚の支えが呼吸に影響する

特に立奏時には、脚の上に胴体と楽器がバランスするので、どのようなバランスで立っているかが演奏に大きく影響します。また大腰筋という軸骨格と脚骨格をつなげる筋肉は横隔膜と繋がっていますので脚のバランスは呼吸にも影響します。

脚を固めて重心を下げようとしていませんか?楽に自然に地に足をつけながら発声する方法

5、腕の使い方

楽器を構える時、どのように腕を使えば負担なく楽器を支えられるのか?
腕のどこの関節がどのように動くのか?そして軸骨格との連動性の中でどのように腕を使うのか?
指を速く自由に動かす為に必要なこと、といった内容をお伝えしていきます。

6、アンブシュア、顎・口回りの使い方

1〜5に注意を向けながら全身をバランス良く使うことによってアンブシュアをコントロールする方法。
顎の使い方や口回りのマッピングを明確にして、舌や口の動きを柔らかくする。
ささやくアーのエクササイズやロールダウンでの発声で顎の脱力をマスターする。

参考
アゴがゆるんで、舌や口回りの筋肉を柔らかく使えるエクササイズ
歌う方、管楽器奏者必見!舌を柔らかく使って息をスムーズに出そう!
無意識にアゴを固めていませんか?
 

7、楽器と身体のバランスを認識する。

良い演奏は楽器と身体の最適な釣り合いの中で生まれます。楽器を持つと私たちの意識は身体だけでなく楽器にまで延長されます。身体の意識だけでなく、楽器の重さ・長さ・形を含め、身体とのバランスまで含めて調和のとれた演奏ができるのです。具体的には、身体と楽器が触れる接点に注意を向けます。唇、左右の手の3点でどのように身体と楽器がバランスしているかを認識することでより美しい音色を奏でることができます。

楽器本来の重さを感じると、演奏は楽になる♪

8、演奏空間全体と聴衆を意識に含める

自分の身体や楽器だけでなく、空間全体、聴衆も含めその場の全ての事・出来事を意識に含めます。
そうする事で今・ここにいるという感覚が生まれ、その場のエネルギーを演奏のパフォーマンスに活かすことができます。
それが同時に緊張対策にもなります。

9、望みを明確にする

自分はどんなことを表現したいのか?聴衆に音楽を聴いてどうなってもらいたいか?
その場にいる望み・目的を明確にします。目的を明確にすることで身体もその目的に向かって動きやすくなります。
これも強力な緊張対策になります。

10、想いが演奏の動きを作る。

アレクサンダー氏は、人間には元々、プライマリーコントロール(初源的協調作用)が働いていると言いました。
身体が自然に体の状態をよりバランスのとれた状態に調整して行く作用です。
私たちが余分な緊張をしなければ、この力は絶えず身体全体に作用し続けています。
この力の作用を認識し、身体の芯から生まれるこの力の流れに乗ることで、想いと身体が一致した理想的な演奏ができるようになります。



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