人体最大の器官ファシアの発見

こんにちは、土橋です。

今回は人体最大の器官ファシアの発見と呼吸のイメージワークについてお伝えします。

人体最大の器官ファシアの発見

2018年に人間の器官で最大とされてきた皮膚を上回る大きさの、新たな器官が“発見”されました。

「人体には全身の細胞と細胞の間に体液で満たされた空洞がある。

「間質」と呼ばれ、これまでは単なる結合組織と見なされていた。だが、これを新たな“器官”として扱うべきだという論文が2018年3月27日、科学誌『Scientific Reports』に発表された。」

wired.jpより

この新たに発見された器官のことをファシアと呼びます。

最近知られるようになった筋膜もファシアの一つです。

ファシアは筋膜だけでなく、体中の臓器、脳、骨、筋肉、血管などをくまなく覆っています。

参考
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2019/154/371171.html

これまでは、ただの空間だと思われていたファシアですが、細胞が発するシグナルの情報伝達や組織の安定、動きを潤滑する働きなど様々な重要な役割があることが分かってきました。

体の中にこんな空間があるなんて想像したことがありましたか?

しかも全身にネットワークとして繋がっていて人体最大の器官だなんて。

私たちは多くの場合、体の有る部分、身が詰まっている部分、痛みのある部分といった実感できる部分に意識を向けがちです。

ですが、一方で無い部分(空間)、実感できない部分に意識を向けることはあまりありません。

意識に偏りがあるということです。

意識に偏りがあると、身体は適切にバランスを取ることができません。

これが痛みの原因やパフォーマンスの低下に繋がります。

実際には、この無い部分=空間=ファシアが存在することで体の状態は保たれていると僕は考えています。

ファシアに息を通す呼吸法

そこで、このファシアに意識を向けるワークを紹介します。

それは、ファシアに息を通すというイメージを持つことです。

昔から東洋では、足裏で呼吸する、背骨で呼吸する、お腹に息を入れる、とか現代の解剖学とは一見矛盾するような呼吸法が伝わってきました。

でも身体に無数のファシア(空間)があるということを考えれば、その空間に息を入れるというのも理にかなっていることなのかもしれません。

今システマというロシア武術をやっているのですが、そのシステマでも、このような息のイメージを使います。

頭から吸って足から吐く、足から吸って手から吐く、全身で吸って全身で吐くというような、息のイメージワークです。

この息のイメージワークを行うと全身が息で満たされた感じになり、とてもスッキリします。

注意していただきたいのは、この息のイメージワークは、解剖学的な呼吸とは別物だということです。

実際に空気が沢山入って出て行くところは肺です。

息のイメージワークの目的はあくまでも体の中の空間(=今まで意識していなかったところ)に意識を向けることです。

ファシア(体の中の空間)を息が通って行くようなイメージでやると良いです。

分かりやすい呼吸法の記事がありましたので、リンクしておきますね。

この方法を生徒さんに紹介したところ、1年以上続いていた寝るときに夜中に一度起きてしまうという状態が解消し、快適に睡眠がとれるようになったそうです。

皆さんも是非試してみてください!

【絶壁・ハチ張り】頭の形は筋肉の緊張にも影響される 効果的に上半身を緩める「呼吸法」のやり方

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