身体の使い方コーチ(アレクサンダーテクニーク教師)の土橋です。
今回は 呼吸の真実<完全解説 >のYoutube動画の紹介です。
人前で話す人、歌う人、楽器を吹くなど呼吸を使ってパフォーマンスをする人や、呼吸が浅いと感じている人はもちろん、息をする全人類に見て頂きたい動画です。
渾身の力を込めて作りました。是非ご覧ください!
ここでは、Youtube動画台本の文章をそのまま紹介します。でも細かいニュアンスや雰囲気も大切なので是非動画も見てね!
呼吸の真実<完全解説>〜呼吸の誤解を解こう!〜
歌ったり、楽器を吹くなど呼吸を使ってパフォーマンスをする人、あるいは普段の呼吸が浅いと感じている人には特に役立つテーマだと思います。
今回は呼吸が楽に深くできるようになり、 腹式呼吸と胸式呼吸の誤解を解き 99%の人が知らない呼吸の真実を知ってもらう為の動画です。
よくこんな質問をもらいます。 「腹式呼吸と胸式呼吸どちらが大事ですか?」
「呼吸が浅いと感じるのですがどうすれば良いですか?」 という質問です。
一般的には多くの場合、 「腹式呼吸の方が大切です。あるいは胸式呼吸の方が大切です。」 のどちらか答えになるのではないかと思います。
腹式呼吸が良いという話も聞くし、胸式呼吸が良いという人もいるし、本当はどっちが良いの?と迷いますよね。
でも本当にはどちらを優先するかで迷う必要はないんです。
あなたもこんな経験をしたことがあるかもしれません。
大きく吸って、沢山胸に息を入れようとするほど逆に苦しくなる。
あるいは腹式呼吸でお腹に息を入れようとするけど全然入ってくる感じがしない。
僕も以前は呼吸を楽にしようとして、 意識的に大きく吸ったりお腹を息を入れようとするというようなことをたくさん練習していました。
ただその「やり方」そのものが 呼吸を苦しくする要因の一つだったんですね。
もしこのやり方を僕がやめなかったら、 一生、呼吸を楽に深くすることはできなかったと思います。
ただ今日紹介することを実践するだけで胸式呼吸と腹式呼吸についての誤解が解け、 誰でも本来の楽で自然な呼吸ができるようにようになります。
そして疲れにくくなり、日常のパフォーマンスがアップします。
実際に僕も、今日紹介する方法を実践したことで、 呼吸について悩むことがなくなりました。
呼吸が楽になることで、疲れにくくなり声も楽に出しやすくなりました。
そして僕だけでなく、レッスンを受講して頂いている生徒さんも 呼吸が浅い、腹式呼吸が出来ない上手くできないといった悩みを解消されています。
ぜひ、今回紹介する方法を自分のものにして、 呼吸が浅い、胸式呼吸、腹式呼吸についての呼吸の悩みを解消していきましょう。
いきなりですが、あなたは呼吸についてこんな誤解をしていませんか?
誤解①腹式呼吸と胸式呼吸はどちらかを優先してやらなければいけない。
でも結論は腹式呼吸と胸式呼吸どちらか一方だけするのは🆖なんです。
何をすれば良いのかというと胸式呼吸と腹式呼吸両方ともする必要があるんです。
それは呼吸の仕組みを知れば簡単に分かります。
みなさん 胸式呼吸と腹式呼吸では解剖学的に何が起きているか知っていますか?
この呼吸の映像を見てください。(動画参照)
肋骨が前後・左右・上下に大きくなったり小さくなったりして動いているのが分かります。
そして、肋骨の間にある肋間筋という筋肉の収縮で肋骨が動くことを胸式呼吸、一方、横隔膜の動きによって内臓が移動し、お腹が膨らんだりしぼんだりする動きを腹式呼吸と言います。
つまりどんな人でも呼吸をしていれば胸式呼吸と腹式呼吸の両方を行っているということです。
そして両方を快適に行なっていく為に次にお伝えする誤解を解く必要があります。
誤解②呼吸するには鼻や口から沢山吸ったり吐いたりしなければならない
あなたは無意識に鼻や口で頑張って息をしなければならないと思っていませんか?
でも実際に呼吸の運動をしているのは鼻や口ではありません。鼻や口は単純に息の通り道なんです。
肋骨が膨らんだりしぼんだりすることで肺の中の気圧が変わり、息が肺から出たり入ったりするというのが呼吸の仕組みです。
つまり呼吸をするには肋骨を動かす必要があるということです。
空気は気圧の高い方から低い方へ移動します。
吸う時には肋骨が拡がり肋骨内の気圧が下がるので空気が入ってきます。
吐く時には肋骨が収縮し肋骨の中(胸膜腔)の気圧が上がり空気が押し出され出ていきます。
ではどうやって肋骨を動かせば良いのか?
これからその秘訣をお話しします。
まずは胸に大きく息を吸って、しっかり吐いて今の肋骨の動きの感覚、呼吸のしやすさを覚えていてください。実はこのような意識で呼吸していると一生呼吸は楽にできません。
必ず余分な緊張が入ります。
それは頭で呼吸の動きをコントロールしようとしているからです。
このような呼吸の仕方を『考えて呼吸する』と僕は呼んでいます。
「考えて呼吸する」とどうしても鼻や口で息を吸い込んだり吐くという意識になり余分な緊張が生まれ自然に楽に呼吸することはできません。
ではどうすれば良いか?
それが「楽で自然な呼吸の真髄」この動画最大のポイントです!
その秘訣は「意識の方向を変える!」ことです。
やり方をお伝えします。
まずは片手の手のひらを胸に当ててください
そしてもう一方の手は手の甲側を背中に当てるようにしてください
そして今手で胸を触り、手で背中を触りました。
この時意識の方向というのは外から内へ向かっています。
手で体を触るということで外から内に意識の方向が向かっています。
この意識の方向を内から外に変えます。
つまり体が手を触れ返している、胸が手のひらを触れ返している、背中が手の甲を触れ返している
というふうに意識の方向を変えてみてください。
そうするとなんとなく肋骨が内側から外側に広がってくる、そしてまたしぼんでくるという風に肋骨の動きを感じることができると思います。
ちょっとよくわからないという人はこの手のひらと胸の接触、そして手の甲と背中の接触を同時に感じるようにしてください。
そして少し待っていると内側からの肋骨の動きというのをなんとなく感じれるようになってくると思います。
そしてこのように肋骨の動きを感じれている状態でもう一度胸に息を吸ったり吐いたりしてみてください。
肋骨の動きを感じなかった時と比べて息を吸うのも吐くのもやりやすくなったのではないかと思います。
このように意識を体の内側から外側へ向けた状態で行う呼吸の仕方を感じて呼吸すると呼んでいます。
それではお腹でこの「感じて呼吸する」とどうなるかを見ていきます。
まずは一旦リセットしてください。
そしてお腹に息を入れるお腹から息を吐くというのをイメージでやってみてください。
その時のお腹の動きの感じ呼吸のしやすさを覚えておいてください。
それでは胸で行ったのと同じように片手の手のひらをお腹に当てるおへそのあたりに当ててください。
そしてもう一方の片手の甲をお腹の裏側、背中の方に当てるようにしてください。
そして今は手のひらでお腹を触れる、手の甲で背中を触れるという意識になっていますが、
その意識を逆に内側から外側に向かうように変える
お腹が手を触れ返している、背中が手の甲を触れ返している
という意識に変えるようにしてみてください。
意識を変えるというのがいまいちわからないという方は、
この手とお腹の接触、手の甲と背中の接触を同時に感じるようにしてみてください。
そして少し待っているとお腹が動き、そして若干ですが背中の方も動いているのを感じることができると思います。
意識が内側から外側に向かう方向に切り替わり、なんとなくこのお腹の動きを感じることができたら、
もう一度お腹に息を入れるそしてお腹から吐くということをやってみてください。
そうすると先ほどと比べてお腹に息が入ってくるという感覚そしてお腹から息が出ていく、という感覚がわかりやすかったのではないかと思います。
このように意識が体の内側から外側へ向かっていて、体の中の動きをしっかり感じれている状態でなければ、お腹に息を入れたりお腹から吐くというようなことはうまくできません。
本来空気は胸にしか入りません。
なので「お腹に息を入れる」というのは、解剖学的な話ではなくて、感覚的な話ですね。
じゃあ「お腹に息を入れる」のは本当ではなくて、イメージだけの話なのかというと、そうわけではなくて、今やったようにお腹の動きをしっかりと感じて息をすれば、誰でも息がお腹に入ってくるお腹から息が出ていくという感覚を体験することができるんです。
でも、ただ頭でイメージしてお腹に息を入れようと思っているだけでは、上手くいきません。
意識の方向を内側から外側へ変えて、しっかりと身体の動きを感じることで、胸式も腹式も使った楽に深い呼吸ができるようになります。
最後に仰向けに寝て呼吸する方法を紹介します。
仰向けに寝る理由は、シンプルに身体をリラックスさせる為です。
私たちはただ立ったり座っているだけでも、多くの場合身体に余分な緊張がうまれます。
なので呼吸のワークをするときは寝てリラックスした状態で行うのがおすすめです。
もう一つの理由は、呼吸の動きは身体の前側だけでなく、前、後ろ、横、上下と全部の方向に拡がったりしぼんんだりする動きです。
なので背中を床につけることで背中、後ろ側の動きを感じるころができより呼吸を立体的に感じることができます。 早速やってみましょう。
仰向け呼吸ワーク
仰向けに寝て、身体の力を床に預けてリラックスします。
膝を立てて曲げ背中と床との接触を感じます。背中が床を触れ返していると思います。
片手を胸に、もう一方の手をお腹のおへそのあたりにおきます。
この時、胸が手をふれかえしている。お腹が手を触れ返していると思います。
自然呼吸で息の流れを感じ、そして大きく息を吸ったり、吐いたりもしてみましょう。
いかがだったでしょうか?
このように感じる呼吸をしていけば、体の内側から呼吸の筋肉がどんどんほぐれて自然に息をするのが楽になってきます。
今回の内容をまとめると
①呼吸は胸式呼吸も腹式呼吸も両方使えば良いということ。
②そして、頭で考えて呼吸するのではなく 内側から外側へ意識の方向を変え、感じて呼吸することで、 誰でも楽に深い呼吸ができるようになります!
今までやったことのない呼吸の仕方だと思うので、何度も動画をみて繰り返し練習してみてください!
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