こんにちは、土橋です。
今回は、久しぶりに体のこと。
歯の食いしばりや歯ぎしりを軽減する体のマッピングの話です。
普段から口周りや顎に力を入れやすい人や、寝ている時に歯の食いしばり、歯ぎしりをする人、そうでなくとも、私たちは、ストレスがかかると気づかない口に力を入れているということも多いです。そんな人に役立つ内容です。
口を固める原因は顔を平面的に捉えていること
歯の食いしばったり、歯ぎしりをしやすい人がどのように口や顎の認識しているのでしょうか?
結論から言うと、口と顎の位置関係が同じ平面状にあると認識している場合が多いです。
どういうことか?下の図を見てください。
<Image courtesy of Visible Body>
口が顔の前にあり、顎の関節が顔頭の中央あたりにあるのが分かります。
当たり前のことですがこのように顔には奥行きがあり立体的になっています。
ですが、口の中を固めたり、歯を食いしばったりする人はこの立体感を認識できていないことが多いです。
口と顎の位置関係の認識が不明確だと、例えば口を開け締めする度に、顎の関節をすごく固めていたりすることがあります。
この問題を解消するには以下の2つのワークを試してみてください。
ワーク①頬骨から顎の関節までを手で辿る
顔の立体感を取り戻すには、手指で顔の前の頬骨から顎の関節までを手指で押しながら辿っていくのがおすすめです。
<Image courtesy of Visible Body>
しっかりと頬骨を押してあげることで、顔の横側の意識が高まり、立体感が出てきます。
片側だけやってみて、鏡で顔を見ると、押した方は輪郭がはっきりして左右差が違うのが確認できるでしょう。
ワーク②下顎を開ける
「ウィスパードアー」という顎の関節を緩めていくワークも有効です。
動画解説はこちら
下顎を開けるワークのやり方
①中指で左右の顎関節を触れ、左右の掌を下顎にそわせます。
②下顎が前下方向に回転していくのをイメージしながらゆっくりと下顎を開けていきます。
動画顎関節の動き 2021-09-22 6.30.41
<Image courtesy of Visible Body>
③この時頭の横にある左右の側頭筋が伸びていくことも同時にイメージします。
水色部分が側頭筋
<Image courtesy of Visible Body>
④楽に大きく開けたら、下顎を閉じて動きを繰りかえします。
ワーク後は顎や口の中がリラックスして、顔の立体感も増します。
2つのワークをやった後に、口を開け閉めして、口の開きやすさや口の中の拡がりを感じてみてください。
スムーズに開け閉めがやりやすくなっていると思います。
実は、この顔の立体感が大切だと気付いたのは、クラリネットを演奏する方とレッスンをしている時でした。
その方は、アンブシャアで口を形作る時に、口以外の顔や顎までとても力が入っていたんです。
この顔のマッピングをお伝えすると、アンブシャアがとても楽に出来るようになりました。
管楽器奏者や歌う方、話すことが多い方など、口を使うパフォーマンスをする方にもとても役立つと思います。
4歳の息子がいるのですが、寝ている時に結構歯ぎしりをするんですね。
保育園でストレスが溜めっているんでしょうか?(笑)
そんな時に、息子の頬骨に手を当てて辿っていくと、だんだん顎や口が緩んできて歯ぎしりもしなくなります。
口周り力入りがちだなと思う方は是非試してみてくださいね!
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