身体の力を効果的に発揮する為の7つの原則①

こんにちは、身体研究家・アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。

今回は「7つの習慣」(ステーブン・R・コヴィー)を手がかりに身体の効果的な使い方の原則を紹介していくシリーズ2日目です。

このシリーズでは、あくまでも「7つの習慣」をヒントに身体の使い方の原則をお伝えしていきますが、「7つの習慣」と無理に当てはめていくわけではないこと

また、土橋の考える身体の使い方の原則であって、アレクサンダーテクニークのいう原則そのものではないこと

この2点を考慮してお読みください。

早速ですが、7つの習慣で書かれている第一の習慣は

主体的であること

です。

第1章の冒頭にこんな言葉が書かれています。

この本を読んでいる自分の姿を想像してみてほしい。

意識を部屋の隅に置いて、そこから自分を眺めてみる。頭の中であなたは、まるで他人であるかのように自分自身を見ているはずだ。

次は、自分の今の気分を考えてみてほしい。あなたは今、どんな気持ちだろうか。何を感じているだろう。その気分をどんな言葉で言い表せるだろうか。

さらに、自分の頭の中で起こっていることを考えてみる。あなたは頭をフル回転させ、今やっていることにどんな意味があるのかと、いぶかしんでいることだろう。

あなたが今行ったことは、人間にしかできないことである。動物にはできない。それは人間だけが持つ能力であって、「自覚」というものだ。自分自身の思考プロセスを考えることのできる能力である。

この能力があるからこそ、人は世代を追うごとに大きく進歩し、世界のあらゆるものを支配するまでになったのだ。

「7つの習慣」

主体的であることは、この自覚する(自分を観察し意識する)力を使って、一時的な感情の結果からではなく、自分の価値観に基づいて行動を選択して生きることです。

 身体の力を効果的に発揮するという観点から、この主体的であることを考えてみます。

私たちは自分の身に起こったこと傷つくのではない。その出来事による反応によって傷つくのである。

「7つの習慣」

あらゆる出来事の体験は、身体反応として表れます。

嬉しいときに、体を軽く感じ、満たされた感覚になる

悲しいときに、体を重く感じ、暗く空虚な気持ちになる

緊張するとき、体が固くなり、呼吸が浅くなる

といった身体反応です。

私たちは、自覚する力によって、この身体反応を観察することができます。

そして身体反応を自覚することができれば、その身体のやめることでき、別の身体反応を選択することが出来ます。

呼吸が浅くなっていることに気づけば、深くゆっくりにすることが出来る。というふうに。

つまり私たちは、自覚(意識)する力を使って、出来事に対する身体の反応の仕方を選択することができる

ということです。

これを身体の力を効果的に発揮する為の第一の原則とします。(土橋調べ)

例えば、人前で話すのにあがってしまって上手く話せないというときに、自分ではこの反応をどうすることもできないという感覚におそわれます。

でも、あがるというのも一つの身体反応です。

あがっている時は、呼吸が浅くなったり、地に足がついていなかったり、視野が狭くなっていたりと様々な身体反応が起きています。

この身体反応を観察し、自覚できるようになれば、その反応をやめて、あがらずにパフォーマンスを発揮することが出来る新たな身体反応を選択することが出来るようになります。

私たちは出来事に対してどのように反応するのかを選択する力を持っているのです。

「身体の力を効果的に発揮する為の第一の原則」

私たちは出来事に対する身体反応の仕方を選択することができる

 今の自分の身体の状態やパフォーマンスはこれまで無自覚に選択してきた身体反応の結果です。

一方この自覚する力を使って、意識的に望む方向を選択をすることで、理想の身体の状態やパフォーマンスを実現することが出来ます。

 私たち誰もが意識して選択する力(自覚する力)を持っていることを思い出しましょう。

このように、自覚することで身体の反応を選択することができるということは、自分自身をコントロールすることができるということでもあります。
 
例えば、ストレスが原因で肩こりが起こった場合、自覚することで肩こりをやめることができます。
 
そして、自分の意識していることを変えることでストレスを軽減することができるかもしれません。
 
また、普段から自覚することで、身体の状態を把握し、健康管理をすることもできます。自覚する力を身につけることで、日々の生活がより良くなることでしょう。
 
「主体的であること」は、自分自身をコントロールするための第一歩です。自覚することで、自分自身を見つめ、自分自身をコントロールすることができるようになります。

 

 

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