こんにちは、土橋です。
先日からご案内している「楽で自然な発声の教科書」ですが、どうして僕が発声に絞って動画講座を作ろうと思ったのか?
今回は、そのいきさつをお話ししたいと思います。
それをお伝えするには、まずどうして僕が身体の使い方の探求をするようになったのか、そのきっかけをお伝しなくてはいけません。
僕が身体のことに興味を持ったのは、今から約20年前の大学生の時です。
当時の僕は、自分に自信がなくかなり引っ込み思案でとても毎日メルマガで発信するような人間ではありませんでした。(笑)
人付き合いが下手で生きづらさを感じていて、人と話すことましてや人前で話すのなんて大の苦手でした。
そんな自分をなんとかしたいと思い、始めは心理学に興味を持ちました。
心理学の本を読み漁っていると、ある時「心は身体と繋がっている」という言葉に出会いました。
心の面だけから自分を変えていくことに難しさを感じていた僕は、そこから自分の身体を探究するようになりました。
そして、色々な身体の探究を続ける中で、出会ったのが今僕が教えているアレクサンダーテクニークという身体の使い方のメソッドです。
そしてアレクサンダーテクニークの基本的な考え方の一つが「心と身体は一つのものである」というものだったんです。
そして20年弱身体の探究を続け、僕の心は確実に変化していきました。
身体が開いていくのと同時に僕の心も少しずつ世界に対して開いていったんです。
その身体の探求の中で、分かってきたことの一つは、身体全体のバランスが良くなってくると、自然に呼吸が楽になるということでした。
なぜなら呼吸は、肋骨と横隔膜の動きによって行われます。
肋骨は、背骨と繋がり、背骨の上には頭と腕がバランスしていて、下では脚が支えてくれている。
というふうに呼吸は身体全体のバランスと関わっていて、身体全体のバランスが良くなることで呼吸の動きも良くなるからです。
そして呼吸が楽になると、自然に話すのが楽になってきました。
話す=声を出すということは、息に声を乗せるということだからです。
身体の使い方へのアプローチから、呼吸が楽になり、発声が楽になり、人と話すのも楽になる。
声が楽で自然に出せるようになるということは、歌手や人前で話すという人だけでなく、全ての人の人生を開いていく助けになると考えるようになりました。
今、声を探究することは、僕の身体の探求における大きなテーマの一つです。
そんな時、僕が主催する身体の使い方の指導者養成コースに参加して下さったのが、
長年第一線で活躍されている日本を代表するジャズボーカリストの東かおるさんでした。
次回に続きます^^
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