痛みに振り回されず自分が身体の主人になる

こんにちは、身体研究家・アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。

今回は、「痛みに振り回されず自分が身体の主人になる」というテーマでお伝えします。

腰が痛い、肩が凝る、頭痛がするなど生きていると誰しも多かれ少なかれ身体の痛みや不調が出てきます。

でも例えば腰の痛みでも、昨日はひどく痛かったけど、今日は大丈夫だなとか、先月と比べるとましだなというふうに痛みは変化します。

痛みが変化する理由は様々です。

仕事が忙しかったり、運動をしているかどうか、食事、気圧の変化、気分など自分の内側外側に起こるあらゆることが痛みの変化に関係します。

お伝えしたいことは、このように常に変化する身体の痛み不調に注意を持っていかれ過ぎないようにしたいということです。

人の特徴として意識が向いているところが伸びる、拡がるということがあります。

なので、痛みや不調の不快ばかりに意識が向き過ぎると、不快がさらに大きくなって、余計に気になるという悪循環に陥ります。

では、痛みや不調に気を取られ過ぎないようにするにはどうしたら良いか？

それは、自分の（身体の）中心に意識を置くことです。

身体の中心に意識を置くことで、身体が安定することはもちろん、心も落ち着きます。

物理的にも身体の中心でバランスを取れば身体は動きやすいですし、また身体の中心には背骨があり、背骨の中の脊髄神経の状態が痛みに大きく関わります。

私たちは驚くほど簡単にこの身体の中心から意識があちこちに飛び回ります。

身体の内側の痛みだけでなく、日常の悩み、目に入ってくるもの、聞こえるものなど外からの刺激の方にすぐに意識が向かいます。

でも自分の中心に意識を置いた上で、痛みなどの内側からくる刺激や仕事の悩みなど外側からくる刺激も受け取るようにすれば、その刺激に振り回されることはありません。

たとえ痛みを感じても落ち着いて受け取ることで、冷静に対処でき、痛みも軽減しやすくなります。

身体の使い方を学び始めて20年以上、身体の軸や中心を意識するのが大切だとずっと考え伝えてきましたが、２、３周回ってやっぱり身体の中心に意識を置いておくのが大切だと改めて思います。

意識が自分の中心にあれば、心身は安らかです。

意識を自分の中心におき自分が身体の主人になることで、身体の快適な状態を保ち、思い通りに動かすことができます。

具体的な実践の仕方を学びたい方は是非レッスンで体験して下さい。

レッスンご案内

●東京レッスン