フルネスボディ＜身体に気が満ちれば上手くいく＞〜和楽器奏者とのレッスンより〜

こんにちは、身体研究家アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。

今日は朝から、玉ねぎを植える畑の準備をしていました。

2時間ほど耕していると、だんだん集中してきて無心になって心地良くなってきます。

土に触れるのは良い気分転換になります＾＾

　さて、今回は和楽器奏者とのレッスンより「気で満ちた身体」というテーマでお伝えします。

先日、篳篥（ひちりき）・笙（しょう）・龍笛（りゅうてき）を演奏される3人の和楽器奏者の方と合同レッスンをしました。

その中で篳篥を演奏されている方から、「最近は、鎌倉時代に書かれた雅楽の奏法についての古典を読んで、意味が分かるようになってきました。以前は読んでも全然わからなかったんです。普段この身体のレッスンで教わることと同じ内容なんです。」と教えてくれました。

その書物の内容がとても興味深く、貴重なものだと思いましたので一部シェアさせて頂きます。

和楽器奏者だけでなく、音楽や声を出すことに関わる人全ての参考になる内容です。

　『楽家録』(3)現代語訳　監修東京学芸大学准教授　遠藤徹

第十三　息籠　息のいれ方の方法

＜息の使い方・息の吹き込み方＞

息籠めの方法【息の使い方】は、息を腰に満たし、臍【へそ】に満たす。

しかし結局のところ、吹き込みは習うことが必要で、また習うことができない。

ただ、気を主とするのである。

気をからだに満たすと、息は自然にでき、そしてその管に気が至り、息が自然に至る。

指ごとに息が満ち、そして指頭に触れ当たるのを感じる。

このようになると、聲の響き【管の響き、音色は】は自然と華麗になる。

しかし、この華庭なる音は、まだ力によって出しているに過ぎない。

これは善の善とはいわない。ただこれが出来るようになり

その後始めて、律声の根源をうかがうことができるようになるのである。

又、曰く「管を吹くとき、お尻の穴をつぼめふさぐと、精気が漏れることが無く、

そして管声が充実する。」

　　　　　　　　　　　　　雅楽だより57号　2019(平成31年）4月号より

まだまだ興味深い内容が続くのですが、興味ある方は検索してみてください。

　ざっくり言うと気をからだに満たすと、自ずと色々上手くいくていうことが書かれていますね。

じゃあいったい、気をからだに満たすって何？ということについて解説したいと思ったのですが、、、

いざ解説するとなるとなかなか言葉で説明するのが難しいので是非体感してみてください！

ということで、『気（息）で満ちた身体になるワーク』を音声にしました。

話している内容は思考で理解できることではないので、頭で理解しようとせず頭はオフにして出来るだけそのまま体で感じるようにしてみてください。

上記の内容が少し実感出来るようなワークになっています。良かったらお聞きください＾＾

少しでも何か感じられたらOKだと思って。

『気（息）で満ちた身体になるワーク』

　例えばこんなワークを生徒さんにお伝えして演奏に応用してもらい、そうしてまた生徒さんからフィードバックが返ってきます。

この日のレッスンでは、ものすごいフィードバックが返ってきて、もうこれは和楽器の世界を変えてしまうくらいの発見なんじゃないかと盛り上がりました！

どんなレッスンもそうですが、こんなふうに生徒さんとの共同作業で出来てきて新たな発見があり、楽しいです＾＾

そんな探求にのある方は是非いらしてください。

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