【演奏者必見】難しいフレーズもリラックスして弾ける秘訣(1)アレクサンダーテクニーク京都・東京・オンライン

2025.08.12

こんにちは、体の使い方コーチ・アレクサンダーテクニーク教師の土橋です

今回は、「難しいフレーズでもリラックスして弾ける秘訣」というテーマでお伝えします。

早いフレーズで指が回らない

弾き終わると腕や肩がパンパン

集中すると、いつの間にか息を詰めてしまう

楽器を演奏していると、こうした壁にぶつかることがあります。

特に難しいフレーズに挑むときほど、体は無意識にこわばってしまうものです。

多くの方が「難しいフレーズを弾くには、もっと頑張らなければ」と考えがちですが、実はその逆かもしれません。

質の高い演奏のためには、むしろ不要な体の力みを取り除くことが不可欠なのです。

では、どうすればどんなフレーズでもリラックスして弾けるようになるのか?その方法を今回から3回にわたってお伝えします。

難しいフレーズもリラックスして弾く秘訣(1)

そもそも、なぜ難しいフレーズを前にすると、私たちの体は固くなってしまうのでしょうか。

その背景には、主に2つの要因が考えられます。

理由①:心理的な要因

「今度こそ、うまく弾きたい」「また間違えるかもしれない」といった気持ちは、私たちが思う以上に強く体に影響を与えます。

特に、過去に何度も失敗したフレーズに対しては、体がその緊張を記憶し、反射的に固まってしまうのです。

理由②:身体的な要因

複雑なフレーズを弾くには、体の各部分が連動した、より複雑な動きが求められます。

体の効率的な動かし方を知らないまま、ただ漠然と動かしているだけでは、特定の筋肉に過度な負担がかかり、力みや痛みの原因となってしまいます。

そして、ここで一番大切なポイントは、私たちは「無意識の力み」に、自分自身で気づくことが非常に難しいという点です。

意図的にこぶしを握りしめているなら、力を抜くのは簡単です。

しかし、演奏中にいつの間にか入っている力みは、自覚がなければ手放すことができません。

だからこそ、根本的な解決策は「まず自分の体の状態を正確に把握し、意識的にリラックスさせる方法を学ぶこと」 なのです。

どんなフレーズでもリラックスして演奏するための3つのポイント

では、具体的に何を目指せばよいのでしょうか。 演奏の質に関わらず、リラックスした状態を保つための目安となるポイントは、次の3つです。

  1. 体の中心でバランスをとる

  2. 視野を広く保つ

  3. 呼吸を楽に行う

今回は、この中で最も土台となる 1. 体の中心でバランスをとる について、詳しく解説します。

演奏中、あなたの意識はどこにありますか? ほとんどの場合、音を出すために動かしている「指」や「腕」に集中しているのではないでしょうか。

実は、この「末端」への意識の集中が、かえって力みを生む一因になっていることがあります。

指先のような部分に意識が向きすぎると、相対的に動きの少ない「胴体(体の中心)」への意識が希薄になります。

そして、意識が向いていない体の部分は、無意識のうちに固まりやすくなるのです。

私たちの体は、脳からの指令が「脊髄」を通って手足の末端まで伝わることで動きます。

もし、神経の通り道である頭と背骨(胴体)の部分が固まり、バランスが崩れるとどうなるでしょう?

それはまるで、主要な幹線道路が渋滞しているような状態です。

脳からの動きの指令が、腕や指の筋肉までスムーズに届きにくくなってしまいます。

つまり、「指が固いな」と感じるとき、目には見えませんが、あなたの「胴体」も必ず固まっているのです。

逆に言えば、体の中心部を固めずにバランスをとることができれば、末端である腕や指は自然と解放され、より自由に、スムーズに動かせるようになります。

私たちの体は、脳からの指令が脊髄神経を通って、末端の腕の神経や脚の神経に伝わって、筋肉を動かすことで色々な動作ができます。

演奏していると、普通は指や腕など動いている部分に意識がいくと思います。

でも動いている部分だけに意識が行き過ぎると、動きの少ない胴体の意識が希薄になります。

ここで自分の意識・認識が希薄になっている部分というのは実は無意識に固まりやすくなります。

そして、この胴体にある頭と背骨の部分が固まりバランスが悪くなり、脳・脊髄神経が圧迫されると、脊髄神経から出ている腕や脚への神経伝達も悪くなります。

このように胴体・中心部分が固まると、必ず腕や脚などの末端部分も固まります。

逆に演奏中に指(末端)が固くなっている、思うように弾けないという時は身体の中心(胴体)も必ず固くなっています。

というわけでリラックスしてスムーズに動くためには脳・脊髄のある身体の中心を固めずに、上手くバランスをとることがとても重要になります。

では具体的にどうやって身体の中心でバランスをとるのか?

体の真ん中でバランスをとる中間重心の意識をお勧めしています。

具体的なやり方は文章では伝わりづらいので、演奏者の方にも応用して頂けるよう近いうちにYoutube動画でお伝えしたいと思います。

もし、「すぐにでも内容を知りたい」という場合は、私の公式LINEにて、この「中間重心」の考え方と基本的なワークを解説した動画をプレゼントしています。ご興味があれば、ぜひご登録ください。

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さて、次回はリラックスのためのポイントその②、「視野を広く保つこと」についてお話しします。

演奏における「見る」という行為が、いかにリラックスと集中に影響を与えるか、その意外な関係性について解説しますので、どうぞお楽しみに。

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