こんにちは、身体研究家・アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。
前々回から「身心の状態を観察する3つの目安」というテーマでお伝えしています。
これまでの記事はこちら
身心の状態を観察する3つ目安には、
①目の使い方(状態)
②重心バランス
③呼吸
に観察することが効果的だとお伝えしました。
今回は「身心の状態を観察する3つの目安③」の呼吸についてお伝えします。
呼吸は意識して吸ったり吐いたりすることも出来ますし、普段は意識しなくても無意識に呼吸を行っています。
まさに呼吸は意識と無意識の間にあるものと言えるのではないかと思います。
私たちは日常生活でこの無意識に行っている呼吸を浅くしていたり止めたりしがちです。
特にパソコン作業やスマホなどをしている時には視野狭くなって集中しやすくなるので、呼吸を浅くしたり詰めたりしていることが良くあります。
意識して吸ったり吐いたりを楽にできることも大切ですが、日常生活やパフォーマンス時においては無意識に行っている呼吸が楽に自然に流れている状態が重要だと考えています。
ここからは意識的にも無意識的にも呼吸が楽にできるようになるには何が必要かを考えてみます。
アレクサンダーテクニークの創始者、F・M・アレクサンダーさんは、ブリージングマン(呼吸の人)と呼ばれていたそうです。
アレクサンダーさんのレッスンを受けると呼吸がとても楽に出来るようになると評判だったからです。
でもアレクサンダーさんはレッスンで呼吸法など呼吸の仕方を教えていたわけではありません。
ただ身体のバランスをより良い状態にして、楽に自然に動ける身体の使い方を教えていただけです。
このことから身体のバランスが良くなると呼吸が楽に出来るようになると言えそうです。
では呼吸が楽に出来る身体のバランスが良い状態とはどういうものか?ということを考えると、身体の中の空間が十分に拡がっている状態だと考えています。
呼吸というのは気圧差による空気の移動です。
空気は気圧の高い方から低い方へ移動します。
身体の中の空間、特に肋骨が拡がって肺の気圧が低くなると、空気は自然に肺に入ってきます。
なので身体の空間が拡がっている状態を保つようにすると、空気が自然に入ってき続け、また出ていくという状態になると考えられます。
そうすると日常生活など無意識に呼吸している時も、自然に呼吸が流れている状態になるというわけです。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、要するに身体の中の空間(腔)が拡がっているバランスの良い状態になると呼吸も楽になるということです。
今回は呼吸を楽に出来るようになる為の身体の状態についてお伝えしました。
そしてここまで3回に渡ってお伝えしてきた、①目の使い方、②重心バランス、③呼吸 の状態は密接に関わっています。
例えばパソコン作業で目を酷使していると視野が狭くなり、呼吸も浅くなり重心バランス(姿勢)も崩れやすくなります。
一方で視野と意識が空間全体に拡がっていると身体の真ん中の重心も捉えやすくなり、呼吸も楽にできます。
このような身体の状態を観察する3つの目安をワークを通して実際に体感して頂き日常生活やパフォーマンス時にも活かしていただけるセミナーを開催します。
目の状態、重心バランス、呼吸がリラックスするのに大切だということはどこかで聞いたことがあると思います。
でもこの3つがどのように関連して、統合的に捉えられているかが重要です。
断片的な理解では、本質に辿り取りつくことはできません。
そこで今回この3つの要素の統合的なつながりを公開することにしました。
既に既存の生徒さんにはお伝えしていますが、大きな効果を実感して頂いています。
通常であれば、1日みっちりコースで30,000円くらいの参加料金にしたいと考えていますが
今回は初公開ということと、120分の簡易バージョンとして5,000円で参加していただける形にしました。
正直今後は、この講座の内容は生徒さんだけにお伝えするようにするかまだ迷っているところです。
というのはこの講座の内容はこれまでの僕の身体の探求を分かりやすく整理したとても大切にしたい内容だからです。
だから今後また開催するかは分かりません。実際僕の講座は一回限り開催の講座も多いです。
なのでもし少しでも興味を持っていただけたのであれば是非この機会にご参加ください。
<身心の状態を観察する3つの目安>講座詳細
開催方法:オンラインでの開催(zoomを使用)
日時:5月20日(土)13時〜15時
定員:6名
参加料金:5,000円
※初めてレッスンに参加される方、過去にレッスンを受講されていた方がお申し込みいただけます。 現在レッスンを受講中の方は参加していただけません。
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