アスリートやアーティストの中にもケガなどで体を痛めやすい人とそうでない人がいます。
その違いはなんでしょうか?
ケガをしにくい人というのは生まれつき体が丈夫だという場合もありますが、それでも限界はあります。
今回は体の使い方・意識の視点からこの点について考えてみます。
重心と体重の違い
重心をのせることと体重をのせることは異なるものですが、ここが混同されていることって結構多いです。
例えば片足立ちになった時は、地面に足がついている方に全体重がのります。
一方重心(重力線)も体重に合わせてついている足の方に行くのかというと、必ずしもそうではありません。
地面についている足に重心をおくこともできるし、体の中心に重心をおくこともできます。
重心は意識によってコントロールできます。
ケガを防ぎ、パフォーマンスを向上させるためにオススメなのは、常に体の真ん中に重心をおくことです。
これを中間重心と言います。
この中間重心を意識することで、身体に余分な力が入らず体全体をバランス良く使うことができます。
中間重心の見つけ方については、下の動画をご覧ください。
また日常生活の動きで中間重心の意識をどのように活かせるかを解説した動画が下記になります。
常に体の真ん中に重心があれば、次の動作へ早く移れますし、バランスを崩しにくいので、体に無理な負担がかかりません。
では、どうやって中間重心を取り続けることができるか?
それはこのブログで何度もお伝えしてきた体全体に意識を向けることです。
より正確にいうと、中間重心になるように体全体に意識を向けることが、パフォーマンスを向上させる上で重要になります。
この中間重心を保ちながら動いているお手本のようなアスリートがいます。
プロテニス選手のロジャーフェデラー選手です。
過酷なプロテニスの世界の中でフェデラー選手はその年齢(37歳)にもかかわらず非常にケガの少ない選手です。
そしてトップの座を15年以上も守り続けています。
彼はどんなプレーをするときも、絶対に身体のバランスが崩れません。
フェデラー選手が中間重心ということを意識しているかどうかは分かりませんが、プレーを見ると体全体のバランスを第一に優先してプレーしているのが分かります。
(画像はこちらのブログより転載 http://mecir.blogspot.com/2013/09/mecirs-tennis-188.html)
一方でケガをしやすい選手は、とっさの時にこの中間重心を忘れ、身体に負担をかけながらボールに無理して追いつくなど目先の結果を優先させています。
ですが長期的な視点から考えれば、何よりもこの中間重心を意識すること、体全体がバランス良く動くことを優先させる方がより良い結果が得られるはずです。
今回お伝えした中間重心は、アスリートだけでなく、演奏家やダンサーなど全てのパフォーマーに有効ですし、体のパフォーマンスを発揮する為の基本になる考え方です。
またパフォーマンス時だけでなく、日常からこのような意識を持つと、日常生活が楽になりますし、日常動作自体がパフォーマンス向上に繋がります。
是非意識してみてください。
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