こんにちは、土橋です。
先日呉服屋さんとお話をする機会がありました。
その中で着物は、一つづりの布一枚で出来ていてどんな体型の人にも合わせて着れるように作られているというお話を聞きました。
僕もときどき着物を着るのですが、着物を着るとそれだけで体が整います。
着物を着るときには皮膚に布を沿わせていきながら着ていくという感覚があって、
着物を着ることによって、自分のありのまま体のサイズを思い出させてくれます。
等身大の自分のサイズを認識できると、人の体は自然に整っていくものなんです。
対照的に洋服は、既に服の形が決まっていて、その服の形に自分の体を合わせていくように出来ています。
たとえオーダーメイドの服であってもある程度パターンとか決まってます。
だから本当の意味で自分の体に合った洋服を見つけるのはなかなか難しいです。
ところで僕のやっているアレクサンダーテクニークではクライアント(人)に触れるとき、その人の体の形に手を沿わせるように触れます。
決してその人の体の形を変えようという意図は持ちません。
出来るだけ手の余計な力を抜き、ただその人のそのままの体を尊重して触れるだけです。
そのようにありのままの自分の体の形を尊重して触れられると、体は本来の自分のサイズを思い出し、自然に整っていきます。
着物に限らず、日本の伝統的な芸事では、まず所作(体の使い方)を整えることを重視します。
茶道、書道、能などなんでもそうです。
着物の話を聞いて、体の使い方のレッスンであるアレクサンダーテクニークは失われつつある日本文化を逆輸入したものでもあるなと思いました。
興味深いですね^^
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