こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。
今回は、講師・教える仕事をしている方にアレクサンダーテクニークがどのように役立つか?というテーマでお話しします。
アレクサンダーテクニークのレッスンには色んなジャンルのレッスンを受けられている方が来られます。
歌、楽器演奏、ダンス、ヨガ、スポーツなど本当に様々です。
そんな生徒さんの悩みで多いのが、
「先生のアドバイスを落とし込めない」
というものです。
例えば歌のレッスンを受ける人が先生から言われることとして
「お腹から声を出す」
「地面に根を張るように立って」
「頭の後ろに声を当てるように」
といったアドバイスをされることがあります。
実際先生が歌っているところを見せてもらうとその意味は分かるけど、自分でやろうとしてもうまくできない、、、
どうしてこうなるのか?
それは、こういうアドバイスがどれも感覚やイメージに頼ったものだからです。
でも感覚やイメージはその人だけが感じている固有の感覚です。
その感覚やイメージをそのまま伝えたとき、聞く方がどう捉えるかは人それぞれです。
分かる人には分かるし、分からないない人には分からない。
という問題が起こります。
教える側からしても、
「どうしてこの人には伝わらないんだろう?」
「この感覚をどうやって伝えれば良いんだろう?」
という疑問が起こります。
じゃあどうしたらどんな人にも思っていることを正確に伝えることが出来るのか?
それは感覚的で抽象的なものではなく、より具体的で明確な表現で伝えることです。
その中でとても有効なものの一つが解剖学です。
人体の構造や動きの仕組みはどんな人も共通です。
この客観的な事実を体の動きと一致させることで、動きをより明確に言葉にできるようになります。
そうすると先生もより伝えたいことを正確に伝えれるようになるし、生徒も先生の言ってることがより明確にわかるようになります。
感覚やイメージが役に立たないと言っているわけではありません。
そうではなくこういった客観的な事実を一緒に伝えることで、感覚やイメージといった主観的なものもより伝わりやすくなるんです。
アレクサンダーテクニークでは、この解剖学と動きの一致させていくことをボディマッピングと呼んでいます。
これは、教える人が正確に動きを伝えたい時にとても強力なツールになります。
もちろん生徒さんにとっても先生のアドバイスを理解するのに役立ちます。
講師・教える仕事をしている方には、是非こういった体の仕組みを知って、レッスンに役立てて頂ければと思います。
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