物に名前をつけずに見る〜ありのままに見ること〜

先日参加したボデイワークの勉強会で、ある実験をしました。
2つの見方で物をみるという実験です。

一つ目はただいつも通り見るやり方です。
何か一つ見るものを決めていつもどおり見てみます。

もう一つの見方は、「物に名前をつけずに見る」というやり方です。
どういうことかと言うと、例えばある時計を見るとします。
そのとき、その時計を時計としてみるのではなく、

例えば、「円い形をしていて、二本の針が動いていて、数字が書いてあって」というふうに
そのものをありのまま見てみるんです。

そうすると、なにかいつもと違う感じに物がみえてきます。
なんとなく、回りの景色とかも自然に視界に入ってきたりします。
カラダが楽になるのを感じるかもしれません。

この実験をしたときに、ある言葉を思い出しました。
それは

『定義を保留する』

という言葉。
大御所のアレクサンダーテクニーク教師の
トミートンプソンさんが言っていた言葉です。

これはどういうことかと言うと、
普段私たちは、物や人を過去の記憶に従って、決めつけて見てしまいがちです。
「あーあの人には、いつも嫌なことを言われるからこういう感じで接しておこう」
とか会う前からその人がどういう人か決めてしまっていて、実際に会っているときも過去の記憶から
こういう人だと決めつけて接してしまう。

あなたも思いあたるふしはありませんか?

アレクサンダーのレッスンでもこの見方はとても大切です。

前回ああいうレッスンをしたし、あの人はああいう傾向を持っているから
今回もこんなレッスンをすれば良いだろう。
なんて思ってレッスンをすれば、そのレッスンはたちまち可能性の狭い
つまらないレッスンになってしまうでしょう。

(でもそれで安心してしまいがちなのが私たちの習慣ですよね~)

毎回生徒さんと初めて会うかのように新しく出会い、そのときに起こることを楽しむ。
そう思ってレッスンをしたときのほうが私自身も生徒さんも楽しいレッスンができることが多いです♪

「出会った人、物をただありのまま見る」そう思って見てみてみましょう。
いつもと違う新鮮な感覚がありますよ^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください