こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。
今回は、「物に名前をつけずに見る」ことで得られる新しい視点についてお話しします。
◆ ある実験を通じて
先日、ボディワークの勉強会で興味深い実験をしました。 それは、2つの異なる方法で物を見るというものです。
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普段どおりの見方
例えば、目の前にある時計を「時計」として普通に見ます。 -
名前をつけずにありのまま見る
時計を「時計」と認識するのではなく、ただ「丸い形があり、2本の針が動いていて、数字が書かれている」ものとして観察します。
この方法で物を見ると、普段と違う感覚が生まれます。 周囲の景色が自然と視界に入り、体がリラックスすることに気づくかもしれません。
◆ 「定義を保留する」ことの大切さ
この実験を通じて、ある言葉を思い出しました。 それは、アレクサンダーテクニークの指導者であるトミー・トンプソンさんの言葉、
「定義を保留する」
私たちは日常生活の中で、物や人を過去の経験に基づいて決めつけてしまいがちです。
例えば、
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「この人はいつも嫌なことを言うから、また同じことを言うだろう」
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「前回のレッスンでこの方法がうまくいったから、今回も同じ方法でやろう」
こうした思い込みがあると、新しい可能性に気づくことが難しくなります。
◆ ありのままに見ることの大切さ
アレクサンダーテクニークのレッスンでも、この「ありのままに見る」視点はとても重要です。
生徒さんと向き合うとき、過去の経験をもとに「こういうレッスンが合うだろう」と決めつけてしまうと、可能性の幅が狭くなります。 しかし、毎回「初めて会う人」として生徒さんと向き合い、その瞬間に起こることを観察すると、より自由で楽しいレッスンが生まれます。
◆ 新鮮な視点を持つために
私たちは日常の中で、物事を「こういうもの」と決めつけがちです。 しかし、あえて「定義を保留する」ことで、
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物事をよりクリアに見られる
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身体の余計な緊張が抜ける
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新しい発見や気づきが生まれる
という変化が起こります。
ぜひ、身の回りの物や人を「ありのままに見る」ことを試してみてください。 いつもとは違う、新鮮な感覚が得られるかもしれませんよ!
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