こんにちは、身体研究家アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。
今回のテーマの音声配信はこちら 本番でどのような心持ちで臨めば人は感動するのか?
何かを表現する方に教えることが多いので、「本番でどうやって力を発揮するか?」
はレッスンでの大きなテーマです。
これまで本番で緊張して上手くいかないことが多かったという生徒さんから、これまでで一番自分らしく表現できた。力を出せた。と言う感想をもらうと僕もすごく嬉しいです。
でもいつも思っていることは、たとえ本番が思っているように上手くいかなくても、そもそも真剣に取り組める大事な本番があること自体が素晴らしいということです。
大事な本番に私たちが取り組むとき、何が起きるのか?
「失敗したくない」
「周りから褒められたい」
「聴衆に喜んでもらいたい。感動してもらいたい。」
「自分らしく表現したい」
「表現している世界をお客さんと一緒に味わいたい」
色々な考えや気持ちがでてくると思います。
これらの想いはおおきく2つに分かれます。
①自分を守ろうとする方向(外から内へ向かう意識)
②リスクを負って自分を出していく方向(内から外へ向かう意識)
たとえば、「失敗したくない」は①の方向ですし「表現している世界をお客さんと一緒に味わいたい」は②方向になります。
①は自分の身を守る、安心・安定を求める生存欲求。
②は自分が世界に向かって働きかける心が望んでいる方向に向かう望みの欲求。
と言えます。
誰しも本番前や本番中は、この2つの方向の戦い葛藤があるのではないかと思います。
例えば本番の演奏中に、途中までは集中して良い感じで演奏出来ている、もうすぐ終わりが見えてきた。よし、このままミスなく終わってくれと思った瞬間に、①の自分を守る方向に意識が向き、ミスが起きる。
似たような経験はないでしょうか?
何かに真剣に取り組むときは常にこの2つの方向性の葛藤が生まれます。
そしてどちらの方向を選ぶかは自分の意思に委ねられています。
普通、私たちは自分の安全・安定が大事です。
だから日常では無意識に①を選んでいることも多いと思います。
そしてそれは何も間違ったことではありません。
ただ真剣に本気で何かに向き合うときは、この2つの選択肢が表れてきます。
本当は日常でも常にこの2つの選択肢があるということに自覚的になることが大切だと思います。
そうじゃないと私たちは多くの場合、選択していることにも気づかず流されて生きてしまうからです。
そして死ぬ前にこれやっとけば良かったと後悔するんです。
だから日常ではなかなか気づきにくい、真剣な本番の場があるということ自体が貴重な機会だと思うのです。
余談ですが最近「武士道」に興味が湧いてきて、「葉隠」を少しずつ読んでいます。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」
葉隠の有名な言葉ですが、②の方向性の究極だと思うのです。
もうちょっと緩やかな表現にして、
「リスクをとって捨て身で臨むときこと、自分の命が活かされる」
そんなふうに僕は受け取りました。
ということで、大事な本番がある、真剣に向き合える機会があること自体が素晴らしいという話でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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