こんにんちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。
今回は「効率的に動く為に動きの始まりはどこかを意識する」というお話をご紹介します。
例えばパソコンにのキーボードをタイプする為には腕を動かす必要がありますよね?
そのとき皆さんはどこから腕を動かしていますか?
ご自分で実際にやって観察してみて下さい。
良くあるパターンの一つは、肩を上げ、それによって腕全体が少し持ち上がり、肘を曲げて机の上に腕を上げるというやり方です。
でも腕を机の上に置くのに果たして肩を上げるという動作は必要なのでしょうか?
もし、机の上に腕を置く時に肩を上げ、そのままタイプしているとしばらくすると肩が凝ってくるでしょう。
腕を机の上に置くときに肩を上げるという動作は必要ありません。
机の上に腕を上げるのに必要なことは、肘が曲がり、肘を伸ばしていくことです。
そしてその動きを楽に行う為に意識するととっても役に立つことがあります。
それは、「動きの先端」を意識することです。
腕を机の上に置く場合で言うと、動きの先端は指先になります。
指先を意識して、指先から動いて指の関節、手首、前腕、上腕、鎖骨・肩甲骨と順番に(ほとんど同時に)腕全体がついてくるイメージを持ちます。
そうすると、肩が上がるという不要な動きが起こることなく、腕を机の上に楽に置くことができます。
この動きの先端を意識して動作をするというのは様々なことに応用できます。
次回は、ピアノ演奏をするときにどのようにこのアイデアを使えるかについてお話したいと思います。
是非試してみて下さいね。
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[…] 過去記事でパソコンをするときの腕の使い方を紹介しましたが、考え方はパソコンをするときと同じです。 […]