こんにちは、土橋健一です。
「声を出す時、歌う時にお腹に力を入れなさい!」
という話を、聞くことがあります。
でもこれは、やってみればすぐに分かるのですが、順番が違います。
ちょっと試しにやってみてください。
お腹に力を入れながら、「アー」と声を出すのと、
息が上がってきて「アー」と声を出すやり方。
どちらが楽に声が出ましたか?
おそらく後者だったと思います。
そして息が上がってきて、「アー」と声を出すと思うことで、自然にお腹にも力が入ったのではないでしょうか?
この話からお伝えしたいことは2つあります。
一つは、考える順番が大事だということです。
お腹の筋肉は息を吐く時に働く筋肉です。
なので、声を出す前に力を入れていると、息は吐くことにお腹の筋肉を使えなくなり、当然息は出しにくくなります。
息が上がってきて、声を出そうと思う、そうすると結果的にお腹に力が入る。この順番が正解です。
何かをするときは、何をどの順番でやるか?これをいつも意識しましょう。
もう一つは、「考え」と「感覚」を区別することが大切だということです。
「声を出している時にお腹に力が入っている」
これは誰かが歌ったり、声を出している時にお腹に力が入っているということに気づいて言ったことでしょう。
ですが「お腹に力が入っている」というのは、声を出そうと考えた結果起こる感覚情報です。
この「感覚」と「考え」(意識したこと)を混同している場合が多いです。
感覚、感じ方は人によって様々ですし、感覚をコントロールすることはできません。
望む結果を得るためには、感覚ではなく、考えに意識を向けましょう。
感覚と考えの違いについては、よく混同しがちなところなので、また別の機会で詳しくお伝えしたいと思います。
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