自分の専門以外のことにも取り組んだ方が結果的に上達が早くなる理由

こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。

レッスンには、色んな専門分野を持った方がいらっしゃいます。

ボーカリスト、ピアノを演奏する人、トランペット奏者、セラピストの人などなど。

毎回のレッスンでは基本的に、その専門分野の動きの中で、生徒さんが改善したいことに取り組むのですが、専門分野以外のこともやってい頂くことがあります。

例えば、声楽をされている方だったら、歌うということだけでなく、歩く、立つ座るなどの日常動作をしたり、ピアノを演奏してもらったりするんです。

そしてその動作をしてもらう中で、アレクサンダーテクニークをどのように使っていくのかということをレッスンします。

どうして自分の専門としていること以外のことにも取り組んでもらうのか?

2つの理由があります。

一つは、専門のことだけに取り組んでいると、どうしてもその専門の動きに必要なことだけにフォーカスしやすくなるからです。

例えば、声楽の方なら、声を出すということがメインの動作になります。

空気の通り道は身体の中心にあるので、歌う方は軸の意識は強いことが多いです。

一方で腕をどう使うかについては意識が薄くなっていることがあります。

ここで声楽の方が、ピアノを演奏してみて、腕の使い方にもより意識を向けてみることで、そこで学んだ腕の動きを歌う時に表現するということに応用できるようになります。

もう一つの理由は、このレッスンで学ぶ身体の使い方は、どんな動作にも応用可能な根本的な原理だということです。

なので、この原理をしっかり理解していれば、専門のことだけでなくあらゆる動作に応用できるはずです。

そういう意味で、他のことにも取り組んでもらうことでレッスンを色んな側面から理解する助けになります。

また、実際に日常動作にもこの原理を活かすことができるようになれば、専門分野のレッスンをしている時だけでなく、日常動作の全てがレッスンになる!わけです。

テレビで大活躍中の武井壮さんは、かつて10種競技の日本チャンピオンでした。

武井壮-1

武井さんの練習方法は、10種競技の種目そのものを練習をするのではなく、ひたすら身体を思い通りに動かすということを訓練していたそうです。

そして本番前に、その競技ごとの上手な選手の動きを見て真似することで、どの種目でもトップの結果を出していたそうです。

超人ですよね(笑)

アレクサンダーテクニークのレッスンも基本的な考え方は同じです。

動きの原理を理解(体感)し、それを専門分野やそれ以外のものにも活かしていく。

このレッスンを人生のあらゆる場面で活かしていただければ嬉しいです^^

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アレクサンダーテクニーク京都・大阪
講師 土橋健一
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