考えて動く世界と感じて動く世界

こんにちは、身体研究家アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。

今回は 「考えて動く世界と感じて動く世界の違い」というテーマでお伝えします。
 
体の使い方を20年以上探求してきて思うことは、体本来の力を発揮するには考えて動くのではなくて感じて動くことが大事だということです。
 
誰しも生まれた時は感じるままに動いていました。
 
赤ん坊の頃、幼少期は本当にただ体で感じて素直に動くということを自然にしていました。
 
もともと私たち全員がお母さんと一つにつながっていました。自分と他者を分けない世界が感じる世界です。
 
それが3歳ぐらいになってだんだん物心がついてくると、自分と他者や世界を分けて捉えるようになってくる。
 
その頃には、周りの大人からもああしなさい、こうしなさいと、しつけや教育として言われますし、だんだんと考えて意識して動くということをやるようになってきます。
 
その時にうまくこの感じる世界と考える世界の区別がつきバランスが取れたらいいのですが 、感じることと考えることの区別つかず混乱している状態なのが今の現代人ではないかと思います。
 
感じて動くということがどういうものだったのかを忘れている、だからそれを思い出すことが必要です。
 
もともとは全員が感じて動いていたわけだから必ず思い出せるはずです。
 
そもそも感じて動くとはどういう状態なのか?
 
僕の思う感じて動く世界と考えて動く世界の違いの特徴について書いてみます。
 
 

<考えて動く世界>

分ける、分離、部分

評価・判断する、裁く

心配、恐れ

論理

意図的

 

<感じて動く世界>

繋がり、一つになる、統合、全体性

流れる、循環する

安心

今ここ

直感
 
ゆだねる
 
 
 
直感的に単語を並べただけですが、なんとなくイメージは掴めると思います。
 

感じる世界に入ると世界と一つにつながっていて、不安や恐れは存在しなくなる感覚があります。

元々私たちは繋がっている状態から生まれ、今この瞬間も大自然の循環の中で生かされているわけで、その事実を現代人が感覚的に思い出すということはとても大切なことだと思います。

考える世界と感じる世界のバランスをとることが、幸せに生きていく為の現代人の課題なのではないでしょうか。

そんなことを身体のレッスンを通して伝えていければと思っています。

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