こんにちは、土橋です。
今回は「心で感じたことを体温の乗った響く声(言葉)で表現するには?」というテーマでお話しします。
どうしてこういうテーマをお話しするかというと、僕自身が心で感じたことを声に出して言葉にして表現するということにすごく苦手意識があって課題に感じているから。
ということもあって最近は日本語の発声や仕組みにすごく興味を持っています。この日本語の力が本当にすごいんです。言霊につながっていく話なんですが、それはまた別の機会にシェアします。
今回は、「心で感じたことを言葉に発する」ということについて。
まず僕らが初めて声を出す、言葉を話す、ということを考えたときに、『何か感じること、思うことがあって、それを伝えたい』というところから本来始まったと思うんですね。
赤ちゃんが声を出すのは、何かを見たり体験した時に感じたことを周りの人に伝える為です。「アー」「アー」から始まってだんだんと言葉を覚えて行きます。
その頃は、感じていることを、何かを表現したい、訴えたいから、自然に声を出し、言葉を発した、これが始まりでした。
つまり感じたことをただ言葉にすることは、何も難しいことはなくめちゃめちゃ自然なことのはずです。
ではどうして、僕を始め感じたことを素直に言葉に出来ない人が多くなったか?というと、育った環境、教育の影響だと僕は思います。
そもそも「心で感じたことを言葉にするのが大切なんだよ」としっかり教わってこなかった人が意外と多いんじゃないかと。そう教わってきた人は素晴らしい環境・教育があったと思います。
でも多くの人は、小さかった時に感じたことをそのまま言葉にしようものなら、
「静かにしなさい!」
「声を小さくして!」
「シーッ!」
「うるさいッ!」
なんてことを家庭や学校で言われたことがあるのではないでしょうか?
そうすると私たちは、身体は萎縮して頭が働き、感じたままに話ちゃいけないんだと学習します。
身体が緊張し、口や顎が固まります。
出そうとした声・言葉をグッと口をこらえて我慢します。
次第に自然な息の流れが妨げられ、自然に声を出すこと、話すことが難しくなってきます。
自覚のあるなしはあると思いますが、多かれ少なかれこのような影響を受けている人が多いのではないでしょうか?
ここからは僕のように感じたことをそのまま表現できない人、言葉に想いが乗らないという人の為に、声と言葉を解放していくワークをお伝えしたいと思います。(僕もまだまだ探求中です。)
私たちは生まれて初めて声を出す時、どうやって声を発したか?どのように言葉を話すようになったのか?というところから振り返ってみます。
赤ちゃんが、何かを見たときに、何かを体で感じます。
例えば初めてリンゴを見た時、赤が綺麗だな、面白い形だななんてことを思いそれを体で感じます。
その時、体(特にお腹)から湧き起こるように筋肉が動き息が流れてきて、アーッ」という声が出る。
そんな妄想をしてみます。このワークはそんなイメージが元になっています。
5分くらいかかります。よかったらお付き合いください。
感じたことを自然に声に出すワーク
①仰向けに寝ます。
②両手を胸に当て、頭にある意識(あると仮定して)を胸に下ろしてくると思います。(胸に心がある状態)
③呼吸の流れを観察します。意識的に呼吸をしようと思わず、今流れている呼吸をただ観察します。
鼻から息が入ってきて、気道を通って肺に、また肺から気道を通って口から出ていきます。(鼻からも出て行く流れもありますが今回は声を出すことに繋げていくので口から出ていく流れを観察します。)
④息の流れが観察できたら、息が出ていく流れに合わせて「ア」と思ってから、「ア」の口の形にします。出来るだけ力まず楽に口を動かす。
(口を先に動かさず、あくまでも息の流れに合わせるようにアの口の形にします。というのは、先に口の形を作ると口が固くなるからです。これは声楽の方の発声や管楽器奏者のアンブシュアを作るときも非常に大切です。あくまで息の流れに合わせるように口を形作ります。)
⑤次に同じように、息の流れに合わせて「イ」「ウ」「エ」「オ」と思ってから「イ」「ウ」「エ」「オ」の口の形にします。
⑥今度は息の流れに沿って、「アー」「イー」「ウー」「エー」「オー」と伸ばしながら出来るだけ口はリラックスさせ声を出して行きます。頑張って声を出すのではなく、息が流れていく延長で声が自然に出る感覚を大切にします。
⑦最後は、「アー」「イー」「ウー」「エー」「オー」と思わず言ってしまいたくなるような場面をそれぞれの母音に合わせて想像して、その時起こる身体(胴体)の感覚を感じ、その感覚が息の流れになって口から出ていくのを感じながら「アー」「イー」「ウー」「エー」「オー」と声を出します。
楽しくなる、嬉しくなる、驚く、そんな場面を想像するのが良いです。
いかがだったでしょうか?
ちょっと難しかったかもしれませんが、ポイントは息が自然に流れていく感覚を感じながらそこに声をのせる感覚です。
このワークをすることで、普段少し無理をして声を出していることに気づきやすくなります。
本来私たちは何かを体験して感じれば、それを誰かに伝えたくなり、流れるように声を発してしまうものなのだと思います。
子供が何かを体験した時に「ねえねえ聞いて聞いて見てみて」と楽しそうに話してくる、そんなふうに自然に話せたら良いなーと思います^^
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ブログを読んで頂きありがとうございます!
はじめまして、姿勢と体の使い方指導アレクサンダーテクニーク講師の土橋です。
アレクサンダーテクニークとは楽で自然な姿勢や体の使い方を教えるレッスンです。
京都を拠点に活動し、現在はオンラインでもレッスンを行い、80名以上が参加するオンライン体操教室も主催しています。
これまで延べ1000人以上の方にレッスンを行ってきました。
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