こんにちは、土橋です。
スポーツ選手やパフォーマーの方が本番でパフォーマンスを発揮するためにイメージトレーニングが効果的だというのは、よく知られています。
今回は特に音楽家や役者、ダンサーなどの表現者の方に役たつイメージの作り方についてお伝えします。
先日、役者の方とのレッスンで「演技をしているときについ構えてしまう、準備をしてしまう」というテーマが出てきました。
実際に演技を見せて頂くと、素晴らしい迫力なのですが、確かに準備して何かを頑張って作ろうとしている。という感じにみえました。
そこで次のように提案しました。
「今その場にいて、その役になりきって、今ここで起こっていることを感じてみてください。」
「何が見えて、何が聞こえて、何を感じますか?」
「そこで体が感じているものを表現してみてください。」
そうして演技して頂くと、先ほどより遥かにご本人も見ていた僕もはっきりと分かるくらい臨場感のある表現になりました。
何が違ったか本人に聞いてみると、
「さっきまでは、一所懸命頭の中でイメージを作り出そうとしていた。」
「でも提案して頂いたやり方では、作り出すというより自然に湧き出してくる感じがした。」
ということでした。
この方の場合、頑張って作り出そうとすることで、それが身構えるという身体の緊張に繋がっていました。
後に提案したイメージ(臨場感)の作り方は、コーチングで学んだものなのですが、ただ想像するというより、もうそれが起きている、だから今ここでそれを感じているんだと、その状況になりきってしまうという手法です。
そうすると頑張ってイメージを作ろう作ろうとしなくて、自然にその場ばの情景であったり、音や身体感覚を感じるようになります。
この手法はイメージトレーニングとしても有効ですし、そのまま本番でも使えます。
本番で起きている状況を、ただ見て聞いて感じて、そこから生まれる身体の動きを表現するのです。
そのとき、身体が動きの邪魔をすれば、自然な表現はできません。
まずは、意識的に身体を使っていくことで、体の動きを自覚できるようになることが必要です。
そうして初めて、その場で起こっている状況に合わせて自分のやりたい表現を自然に行うことができるようになります。
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