こんにちは、身体研究家・アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。
今回は「7つの習慣」(ステーブン・R・コヴィー)を手がかりに身体の効果的な使い方の原則を紹介していくシリーズ3日目です。
前回の記事はこちら
私たちは出来事に対する身体反応の仕方を選択することができる。
「7つの習慣」で書かれている2つ目の習慣は
「終わりを思い描くところから始める」です。
「7つの習慣」では、自分が3年後に死ぬと仮定して、自分の葬儀を想像し、その時自分が周りの人からどんなん言葉をかけられたいか?どんな関係を結びたかったか?どんな影響を与えたかったか?を考える。
そこから自分が本当に大切にして生きていきたい価値観を明確にしていくことで、本当に望む人生を進んでいこう。という提案が書かれています。
人生の最後を想像するところから始めるというのは究極ですが、もう少し身近なところで考えれば今自分がやっていること、やりたいと思っていることの目的や目標・ゴールを明確にするということだと思います。
最近では、コーチング的な考え方が広まってきたからか一般的にも、最良の結果を得るにはまず目的・目標が明確にすることが大切だと言われるようになりました。
そして、身体の力を効果的に発揮するにもこの目的を明確にすることはとても大切です。
なぜなら身体は、その場にいる目的が明確になっていないと、どう動いて良いか分からず固まりやすくなるからです。
例えば人前で話す時、一人の人に向かって話す、5人の人に向かって話す、100人の人に向かって話すのとでは、必要な声量も違うし、その声を出すために必要な力も変わってきます。
身体の力を効果的に発揮するには、その場・状況を認識し、その場で何をしたいのか目的・望みが明確になっている必要があるのです。
身体の力を発揮する 第二の原則
望みを明確にする
そしてこの目的や望みは、あなたの内側から生まれてくる必要があります。
例えば楽器を演奏している人が、このように思ってるとしたらどうでしょう?
「間違えないように正確に演奏したい。人から評価してもらえるように。」
「沢山練習してもっと上達したい。先生をがっかりさせないように。」
どちらも思いの方向が外から(他人)から内(自分)に向いているのが分かるでしょうか?
このように外から内へ意識が向かった状態で行動したとき、私たちの心身は緊張しやすくなります。
そうではなく、身体が楽に自由に動くためには、望みはインサイド・アウト(内から外へ)の原則にしたがって、
「演奏することを楽しみたい」
「この曲の喜びを聴衆と共有したい」
というように、内側から生まれる望みと繋がる必要があります。
あなたの内側から生まれる望みが動きとなって外側に表れてくるのです。
身体の力を効果的に発揮しようと思ったらまず、あなたの内側にある望みを明確にするところから始めてみてください。
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