緊張して固くなるのは自分とは違う異質なものや未知の体験を拒否しているから

こんにちは、身体研究家アレクサンダーテクニーク教師の土橋です。

誰もが自分の体の声を聞き、体の力の活かし方を知ってもらえるよう活動しています。

今回は緊張についての最近の気づきをシェアしたいと思います。

「緊張して固くなるのは自分とは異質なものや未知の体験を拒否しているから」というテーマについて解説していきます。

僕はシステマという武術を習っているのですが、その中で相手に技をかけたりかけられたりする（動きを伝えたり伝えられたりする）練習があります。

その練習をしている時、上手く相手に動きを伝えられる時もあれば伝わらない時もあります。

そこで気づいたことは、「この人は好き、安心できる」と思っていると動きが伝わりやすいが、「この人苦手だな」と相手のことを受け入れられていない（拒否している）と上手く動きが相手に伝わらないということです。

また、上手く相手に動きが伝わらない（技がかからない）時に、「なんで上手くいかないんだ」とその状況を受け入れられていない（拒否している）と、ますます上手く行かなくなるということもあります。

相手に苦手意識を持っていたり、起きている状況を受け入れられていないと自分の中に緊張が起こるんです。

システマの場合は、呼吸をすることでその緊張を解消します。イメージとしては、その緊張に抵抗することをやめて全身に吸収する、今起きていることに完全に降参するような感覚です。そうするとまた相手に動きが伝わるようになります。

皆さんの日常でもこのようなことは頻繁に起こることはではないでしょうか？

今回お伝えしたいことは、「だから全てを受け入れましょう」ということではありません。

そうではなく、苦手な人や状況と出会って固くなっている時に、「自分が何を拒否しているのか？」ということに気づこうということです。

何を拒否しているのか？に気づくことは、それを拒否している自分を認めることにつながります。

そうすると心に余裕（スペース）が生まれ、拒否しているもの自体を受け入れられる可能性が出てきます。

タイトルの「自分とは違う異質なものや未知の体験」とは、はっきり言えば世の中にあること全てです。

自分と全く同じ人や物、同じ体験は本来存在しないからです。

自分と同じだと思う時も、本当は自分とは違う人や物だけど、ただ同じだと感じる心があるということだと思います。

僕自身、好き嫌いが激しく、こだわりが強く、器も小さい人間なので、色んなことを拒否しまくってしまいますが、人間が生まれてきた目的の一つは、自分とは違うものを受け入れていく器を育てていくということではないかと思っています。

拒否しているものに気づき、受け入れていくことで世界を楽しめる可能性が拡がります。

是非、緊張して固くなっている時、自分が何を拒否しているのか？に気づくところから始めてみてください。

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