こんにちは、土橋です。
演奏者によって音色って全然違うし、美しい音色ってありますよね。
ちなみに僕は音楽はほとんど演奏できませんが、どんな楽器を弾いても音色だけは結構キレイに出ます。
というのは、美しい音色は体の使い方と大きく関係するからです。
今回は楽器の演奏で音色を劇的に良くする方法についてお伝えします。
演奏によって、響きのある美しい音と、響きの少ない音があります。
この違いは何か?
響きや音色には心理的要素ももちろん関わってくるのですが、
ここでは、音の共鳴という物理的観点から考えてみます。
全身を自由に動かせるようになればなるほど、響きのある美しい音色が出せる
そもそも音とは空気中を伝わる振動のことです。
そして楽器を演奏する時に発生する音の様々な振動は物体に伝わり、あらゆる物と共鳴します。
この音の振動は当然体にも伝わり、体と音の共鳴が起こります。
美しい音色を出せる人は、実はこの音と体の共鳴が強いです。
ここでいう音と体の共鳴が強いとは、様々な音の振動数に体が反応することを指します。
そして、音に体が反応するには、体を固めないことが大切です。
なぜなら共鳴とはある振動数と別の振動数が合成して生まれるものなので、体が固まっていると振動が伝わりにくくなり、共鳴が起こりにくくなるからです。
つまり、音と体の共鳴を強くするには、常に全身が自由に動ける準備ができている状態でいることが必要になります。
全身を自由に動かせるようになればなるほど、響きのある美しい音色が出せるようになるのです。
このことは全ての演奏家が体の使い方を学んだ方が良い大きな理由です。
全身を自由に動かして演奏するには、常に演奏するときにどのように体を使うかという意識(注意)を持つことが大切になります。
音を体で聴く
そして、もう一つ音色を良くするのにとても有効な方法があります。
それは音を体で聴くという意識を持つことです。
ある音を出したときに、体のどの部分と共鳴しているかということに注意を向けるようにします。
一般的には、低い音は体の下部に響き、音が高くなるにつれ体の上部に響きやすくなります。
始めは音を体で聴くといってもよく分からないかもしれませんが、一つ一つ音を出しながら体のどこに響いているんだろうか?と体に注意を向けるだけで、ずいぶん音色は良くなってきます。
体でも音を聴くという意識を持つと、しっかりと音を聴くようになるし体全体への意識も高まるので、一石二鳥です。
音色の美しい演奏者は意識的か無意識的かに関わらず必ずこれをやっています。
演奏者の方は是非意識してみてください。
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