こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。
今回は、結果が大事か?過程が大事か?というお話。
アレクサンダーテクニークのレッスンの考え方についての肝になる話でもあります。
これについては意見の分かれるところだと思いますし、
そもそも結果と過程の捉え方自体が人によって違うかもしれません。
まずは、結果とはどいうことを意味するのかということについて考えてみます。
例えば、「サッカーの試合で勝つ」という結果を求める時に、
・どんな手を使ってでも、とにかく試合に勝てば良いと言う結果の求め方
・攻撃的に試合を支配しながら勝つという結果の求め方
・守備を固めてカウンターで1点取って守りきるという結果の求め方
など、結果の求め方も様々です。
このように「どのように結果を得たいのか」ということまで含めると、結果と過程を分けて考えることが難しくなります。
F・M・アレクサンダーさん(アレクサンダーテクニークの創始者)は、目的(結果)に至る手段(過程)を考えることが大事だと考えていました。
これに対して、私たちの多くは、「結果に走る」ということをやりがちです。
例えば、歌う時に高い声は出るけれども、その時に身体が固くなってしまうという方は多いです。
これは、無意識のうちに「身体は固くなっても良いからとにかく高い声を出す」ということを自分に許可している、つまり「結果に走っている」という状態です。
そのような状態の時は、「高い声」という目的(結果)に意識が行ってしまい、自分の身体をどう使うかという意識は消えてしまっています。
でも本来の目的が、「余分な力みなしで身体を楽に自由に使いながら、高い声を出す」ということであるなら、
その目的のためにどのように身体(意識)を使うのかという手順を徹底的に明確にしていく必要があります。
結局は、目的に至る手段を明確にするということが、望む結果を得る為の最短ルートになります。
結果か過程どちらが大事か?という問いに対して
まとめると、
・結果と過程は一概に分けられるものではない
・どのように結果を得たいかを明確にする
・その上で結果を得るための過程(手順)を明確にすることがとても大切
となります。
レッスンでは、この結果を得るための具体的で明確な手段をあなたと一緒に考えていきます♪
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