こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。
今回はリラックスするってどういうこと?についてお話ししたいと思います。
「本番でもリラックスした状態で演奏したい」
「リラックスして面接を受ける」
「家にいるようにリラックスする」
何気に使っているリラックスという言葉ですが、あなたはリラックスについてどんなイメージを持っていますか?
ちなみにリラックスを辞書で調べてみると、「緊張を解くこと」「くつろぐこと」とありました。
一般的にはリラックスというと力を抜いて身体をゆるめるイメージですね。
でも本当に身体を完全にゆるゆるにしてパフォーマンスが発揮できるのでしょうか?
ここで考えみてほしいことは、
「家でテレビを見ながらリラックスする」
ことと、
「本番でもリラックスして演奏したい」
この二つのリラックスは同じことなのでしょうか?
言葉の上では、同じリラックスですが、身体の状態からいうとこれらは違うものです。
何が違うのか?
それは、言葉であえて言うと、「休む方向性か」、「動く方向性か?」
ということです。
家でソファにくつろいでリラックスする、寝る前にリラックスするというのは、体を休めていく(動きのない)方向性です。
一方、本番にリラックスした状態で臨む、リラックスして演奏するというのは動く方向性です。
スポーツや、楽器の演奏でもよくリラックスしましょうと言われて、ぶらんぶらんに脱力する状態を想像する人がいますが、本当にブランブランだったらもちろん動くことはできません。
実際に動く時に使えるリラックスとは、身体の緊張と弛緩が絶妙にバランスしている状態です。
言い換えると、全身をバランスよく使って効率的に動いていくということです。
人前で話すときや演奏など何か動作をする時に力みやすいという人に、試してみてほしい実験があります。
私たちが何か動作をする時に、いつもどおりのやり方だと、身体のどこかに力が入ります。
そこでやってみてほしいことは、その動作をやろうと思った時に、一旦止まってみることです。
動作を一旦やめるんです。
その時、身体を観察していると、どこかに動きを感じます。
その動きを観ながら、再び動いていくと、はじめにやった動きとは違う力の使い方、動き方ができるでしょう。
今回お伝えしたかっったことは、一口にリラックスと言っても色々な状態があるということ、そして動作をする時に使えるリラックスとは、単に身体をブランブランにすることではなく、全身をバランスよく使っていくということです。
本番で必要以上に緊張するという人は、リラックスという言葉を変えたほうが良いかもしれませんね。
リラックスについてもっと知りたいという方は是非、レッスンで体感してみてください。
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