こんにちは、土橋です。
アレクサンダーテクニークの創始者F・M・アレクサンダーさんが言っていたことの一つに、
「感覚は当てにならない」
という言葉があります。
ちょっと試してみてほしいのですが、鏡の前に立って目をつぶって、両腕を横にまっすぐに伸ばして見てください。
右手の指先から左手の指先まで一直線になるように。
そして目を開けて、まっすぐに伸ばせているか鏡を見てください。
いかがでしょうか?
一方の腕が少し下がっていたり、手首から先がそっているなど、意外と難しかったんじゃないでしょうか?
こんなんふうに自分の思っているイメージと感覚がずれているということがあります。
だからアレクサンダーさんは「自分の感覚を当てにすると、間違うことがあるよ」ということを言っていたのだと思います。
だからと言って、「感覚は当てにならないから感覚を無視しよう」というわけではなく、
逆に、「自分の感覚を信頼できるものにしよう」というのが僕の考えです。
私たちは何かを行なっているとき、自分の感覚を無視してしまっていることがあります。
パソコン作業が終わった後に肩が凝っていることに気づく、演奏後に手首が固まって痛みがあることに気づく、といったことを良く聞きますが、それは動作をしているときは、自分の感覚に気づいていないということです。
そんな時間が長くなると感覚が鈍くなってくるのも当然ですよね。
ブルースリーは言いました。
「考えるな感じろ!」
シンプルでかっこいいですね^^
ですが僕はこう言いたいと思います。
「すでに感じていることに気づこう!」
ちょっとわかりにくいかも!(笑)
なぜこんな言い方をするかというと、感覚というのは常に起こっているものだからです。
僕たちはそれを、自分で固めたり、心身を必要以上に緊張させたりしていることで、自分で感じないようにしているだけなのです。
目は開いて入れば周りの景色が見えていますし、耳はついて入れば音が自然に聞こえてきます。
身体感覚も神経を通って絶えず脳にフィードバックされています。
わざわざ感じようとしなくても良い。
ただ今起こっている感覚を受け取るだけで良いのです。
この「感じる」ということについての微妙なニュアンスは非常に大切ですが、くどくなるので今回はこの辺で(笑)
また別の機会にお伝えします。
「すでに感じていることに気づくだけ」
是非合言葉にしてください!^^
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