腹式呼吸についての一つの考え方

こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の 土橋健一 です。

レッスンでは、自分の身体の状態や動きを自覚し、意識することで、動きの変化を起こしてということからスタートします。

まずは、意識することが大切だと。

これはこれでこれはこれでとても有効なアプローチで大きな変化も表れるのですが、意識するということは、頭で考えてそれを実行することなので、どうしても余計な考えも一緒に入ってきやすいです。

そこで次の段階では身体を信頼し身体に任せるということがより大切になってきます。

身体に任せるというどういうことか?

私たちが意識で考えることは、言っても頭が作り出したものです。

その中には、これまでの人生で身につけた様々な思い込みが含まれています。

本当に自然な身体の使い方は私たちの頭で生み出されるものではありません。

既に身体が知っています。

ではどのように本来の身体の自然な動きを引き出していくか?

僕のオススメはお腹の動きを観察することです。

伝統的な日本の武芸や、パフォーマンスの世界では昔から腹式呼吸の大切さが強調されてきました。

腹式呼吸、丹田呼吸の解釈は色々あると思いますが、そこには、何かの意味があると思います。

そもそも腹式呼吸とはなんでしょうか?

解剖学的な説明では、横隔膜が動くことでお腹(内臓(腹腔))が動くことです。

プロメテウス

 

 

 

 

 

 

 

<プロメテウスアトラス-医学書院より>

息を吸う時は横隔膜が下がることでお腹(腹腔)が前に膨らみます。またお尻の方向にも少し膨らみます。

息を吐く時は、その動きが元に戻ります。

でもここでは、腹式呼吸という名称や解剖学的な説明にこだわらず、ただお腹の動きを観察するということをお勧めします。

内臓は、私たちが意識してもしなくても常に働いています。

意識を介さない根源的な動きだと思うんです。

よく観察していると、呼吸している時のお腹の動きは、身体全体に波紋のように拡がっているのがわかります。

そして、この動きを観察していると、体がどんな風に動きたがっているのかが分かるようになってきます。

僕も含め多くの現代人はスマホやパソコンなど色んな要因から、頭に意識がいき過ぎています。

お腹の動きを観察することは、頭で考えて、思考の力でなんでも処理しようとすることに待ったをかけてくれます。

また一旦、頭で考えることをお休みすることで、再び思考した時に今までとは違う発想や考え方ができたりします。

お腹の動きを観察するやり方としては、

はじめは、仰向けに寝た状態から行うのがお勧めです。

慣れてきたら、座っている時、立っている時にも行ってみてください。

このように身体の無意識の動きを観察することで、動作の中で身体に負担をかけるようなことが少なくなってきますし(やりたくなくなってくる)、演奏などのパフォーマンス時にも身体がどのように動きたがっているのかということが分かってきます。

考えすぎで疲れたよ、という方は是非試してみてください!

アレクサンダーテクニーク京都・大阪
講師 土橋健一
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