こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。
レッスンを受けに来られる方の目的として、「正しい姿勢、正しい体の使い方が知りたい、だから自分はどこが悪いのか教えてほしい。」と思って来られる方も多いです。
でも僕のレッスンでは、「あなたはここが悪い、だからこのように正しく意識しましょう。」とは伝えません。
そのことで拍子抜けされる方も少なからずいらっしゃると思います。
なぜ「あなたはここが悪いですよ」というような伝え方をしないのか?
その理由は2つあります。
1つは、私たちは自分がこうだと認めた通りの状態になるから
もう一つは、私たちはどうしても悪い方、上手くいっていないところに意識が向く傾向があるからです。
つまりあなたはここが悪いですよといわれると、「あー自分は悪い状態なんだ」というところで意識が固定化されやすくなるんです。
そうすると変化が起こりづらくなります。
僕のレッスンで代わりにお伝えすることは「今のあなたの現状がどういう状態なのかを観察してください。その上でどう変わっていきたいか(あなたの望み)を見ていきましょう。」ということです。
良い悪いの判断を一旦脇に置いて、ただ現状をありのままに観察するという視点が大切なんです。
人は本来変化し続けていく生き物です。
今起きていることに、本来良いも悪いもありません。
良い悪いは私たちの勝手な解釈です。
その解釈が私たちの心身を固定化させ変化を妨げているかもしれません。
レッスンでは、まず今の体や状態や、動作をした時に身体や思考に何が起こっているのか?ということを丁寧に観察していきます。
今起こっていることに気づくことが変化の起こる条件です。
その上で自分がどうなりたいのか、その為には何が必要かが明確になれば、現状は一瞬で変わります。
「今の悪い状態から、良い状態にしていく」という発想ではなく、
「今起こっていることもそれはそれとしてOK、それに気づいた上であなたがどうなりたいかを明確にしていく」
このような考え方を大切にしています。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。何かのヒントになれば幸いです^^
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