生徒さんからこんな質問を頂きました。
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生徒Aさん「早いテンポに合わせて演奏しようとすると、緊張して息が浅くなってしまうんです。どうすれば良いでしょう?」
私「早いテンポだとどうして緊張するんですか?」
Aさん「そのテンポで演奏できるかどうか不安なんです。」
私「不安なんですね。どのように不安なのか明確にして行きましょう。」
「Aさんは、その早いテンポで実際に演奏できますか?」
Aさん「できるフレーズとできないフレーズがあります。」
私「できるフレーズは大丈夫ですね。できないフレーズはこれから練習する必要がありますね。」
「早いテンポで技術的に演奏が難しいフレーズは、テンポを落として技術的に問題なく演奏できるテンポで練習しましょう。」
「そしてその演奏に必要な動きを明確に認識していきましょう。」
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さらっと読むと当たり前の会話なのですが、この会話の中での大切なポイントをみていきましょう!
ポイント①自分のできることをはっきりさせる。
私たちは、誰でも自分のできること以上のことをしようとすると、緊張します。
私たちにできることは、自分の今できることだけを全力で行うことです。
ポイント②早いテンポでできることよりも、まずは体をコントロールできる早さで動きを認識する。
体を緊張させながら、早いテンポでなんとか演奏できるということもあるでしょう。
ですが、そのようなことをやり方をしているといつまでたっても緊張をやめたり、息が浅くなるという問題は解決できません。
まずは、自分が演奏できるテンポで自分の動きをはっきりと認識できるようになることが大切です。
「そんなゆっくりのテンポで練習していたらいつまでたっても早いテンポで演奏できない」
と思われる方もいるかもしれません。
ですが、動きが明確になっていないまま早いテンポで練習することは、ほとんど宝くじを当てにいくようなもので、むしろ体に無理のかかる余計な癖をつけてしまう原因にもなります。
実際には、自分が動きをコントロールできるテンポで動きをはっきりと認識できるようになればなるほど、早いテンポでも演奏できるようになるものなのです。
望む結果を得るために必要なことは、あせらずに一つ一つの手順を丁寧に踏んでいくことです。
体の動きの明確すること(体の使い方)をその手順に含めることは、結果として望み通りの演奏をする為の近道になります。
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