こんにちは、アレクサンダーテクニーク教師の土橋健一です。
本番で普段通りの演奏ができなくなると言われる方は多いです。
今回は、このことについて考えてみます。
どうして本番では、練習通りに演奏ができなくなるのでしょうか?
皆さんも考えてみてください。
練習と本番では何が違うのでしょう?
結論から言いますと、それはそもそも本番と練習が別物だからです。
・演奏する空間の大きさが違います。
・観客がいるかいないかの違いがあります。
・一人で演奏しているか?複数で演奏しているか?
・家で演奏するか?(ホーム)電車で移動した場所で演奏するか?(アウェイ)
他にも様々な違いがあると思います。
これだけ違いがあるものなので、そもそも練習通りに演奏しようとすること自体に無理があります。
ではどうするか?
練習では練習の状況に合わせて演奏しているように、本番では本番の状況に合わせて演奏するのです。
どういうことでしょう?
私たちが普段練習している時、馴染みのある環境でリラックスして演奏できます。
ですが、本番の環境は、いつもより大きな空間で、たくさんの観客がいたりと、馴染みのない環境で演奏することになります。
そうすると、当然いつもとは違う身体の状態になったり、気持ちになったりするわけですが、それはそれで全然OK。いつもと違う状況なわけなので。
むしろありのままに、その状況を見て、聞いて、感じて、その状況に自分を合わせていくということが大切です。
要は本番の状況に慣れれば良いわけなんです。
でも、「何回やっても慣れません。」という人もいますよね?
そう人は本番に起こっている、自分の状態を否定していませんか?
本番で心臓がドキドキしたり、汗がたくさん出たり、気持ち高ぶってきたりすることはむしろ普通のことです。
身体がその状況に合わせようとしている証拠です。
そういう時には、いつもと違う感じのする身体の状態を受け入れ、周りを見たり、聞いたりして、その状況を積極的に認識するようにしましょう。
それを可能にするのは、身体の意識の仕方です。
身体全体を意識し、自分の中心にい続けることで、周りの状況を自然に把握しやすくなります。
レッスンでは、そのための具体的な身体の使い方、意識の仕方をお伝えしています。
[br num=”1″]
コメントを残す